更年期を迎えたら薄毛になるかも?注意したい兆候について
更年期薄毛が進行化してからでは、ケアが大変です。
兆候を知って早めに対処すれば、更年期薄毛にふつふつと悩まなくてすみます。
更年期特有の体と心の変化
女性ホルモンのエストロゲンは、毛髪を発達させ成長期を持続させる働きがあります。
男性のヘアサイクルが2年から4年なのに対して、女性のヘアサイクルは5年から7年と長いのはエストロゲンの働きとかかわっているからです。
髪が育つ成長期、髪の成長が終わり老化する後退期、髪の成長が止まる休止期を経て、髪は脱毛し次の成長期に入ります。
更年期になりエストロゲンが減少すると、髪が太く長くなる成長期が短くなっていきます。
髪が細く痩せてきたと感じたら、ヘアサイクルの変調による更年期薄毛の前兆です。
コシやハリが失われ思い通りのヘアスタイルが決まらないのも、更年期薄毛の始まりと受け止めてケアを始めましょう。
エストロゲンの減少は自律神経の乱れにもつながり、ストレスにも弱くなります。
ストレスにさらされると防御作用としてアドレナリンが分泌されます。
これは人体の生命保存メカニズムなのですが、アドレナリンの刺激により過剰な皮脂が分泌され、毛穴をふさいで薄毛の原因を作ります。
ストレスを感じたら更年期薄毛危険信号を受け止めて、気分転換を図りましょう。
抜け毛の毛根でわかる薄毛危険度
毛髪は寿命が終わると自然に脱落し、世代交代が行われます。
一日当たり50本から100本ほど抜けるのは正常の範囲です。
ヘアサイクルによる自然な脱毛と、薄毛が進行する異常な脱毛を見分けるには、抜け毛の毛根の形状をチェックすると分かります。
正常な毛根はマッチ棒の頭のように丸く膨らんでいます。
毛根の膨らみが小さい、楕円形がいびつな場合は、毛根組織が弱り始めていると考えられます。
栄養不足のために成長の途中で脱落した毛根は、膨らみが全くなくなっています。
血行不良で毛根に栄養がいきわたっていない状態で、抜け毛が進行する可能性が出ています。
毛根のない抜け毛は毛球、毛母細胞、毛乳頭などの髪を再生する機能がそうとう弱っています。
発毛サイクルは休止期間が長くなり、太く健康な毛髪は生えてこなくなります。
髪の栄養不足の兆候は?小さな変化でわかる更年期薄毛の兆候
更年期になり手足の冷えや肩こりに悩んでいないでしょうか?
血流が悪いと髪の成長に必要な栄養が不足してしまいます。
髪の栄養の主成分はアミノ酸ですが、毛乳頭が血管からアミノ酸を受け取り、毛母細胞へ送ります。
毛母細胞は受け取ったアミノ酸を髪の主成分のケラチンとメラニン色素を生成し、分裂を繰り返して髪の毛を作り出します。
毛母細胞が受け取る栄養が不足すると、髪の色が薄くなります。
フケや頭皮のかゆみを更年期による体調変化と軽く受け流していないでしょうか?
頭皮が固くなっておこる乾燥が原因ですが、放置すると更年期薄毛が進行します。
毛根は太く短くなりブラッシングなどの刺激で抜け落ちやすい状態です。
フケやかゆみ対策にシャンプーで洗いすぎてしますと、皮脂腺が過剰反応してどんどん皮脂を分泌します。
必要以上の皮脂は毛穴につまり酸化し異臭を放ちます。
シャンプーケアしたあとも臭うようなケースは注意信号、正しい更年期薄毛ケアを始めなくてはいけません。
更年期薄毛の兆候はコシやハリがなくなったと実感できるものや、毛根でわかる危険な抜け毛、意外と見落としやすいものなどがあります。
健康な頭髪を保つ秘訣は、更年期薄毛の兆候を見落とさないことですね。